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配信日:2014/01/23
381号 『需要を満たし環境資源を守る日本の水産技術』 (ホープウィルニュース)
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 ホープウィル ニュースレター <2014年1月23日発行 381号>
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需要を満たし環境資源を守る日本の水産技術


先日、香港の日本食レストランにて
鹿児島県産養殖クロマグロの販売促進イベントとして、
解体ショーを開催させていただきました。
ここ香港ではまだまだ脂の乗った甘いサーモンの人気が高いですが、
マグロも良く浸透してきています。
日本では「天然」ほど価値が高いと思われがちな魚の世界ですが、
「養殖」への期待が高まっています。

石炭や石油と同じように「水産物」も枯竭を危惧される天然資源です。
世界でマグロの乱獲が進み、1990年代後半から2000年代にかけて
世界のマグロ漁獲量は年間200万トン前後と、
1980年代の2倍の水準に膨らみました。
マグロに対する高い需要に、漁獲能力の向上が相まって、
過剰開発・枯竭状態の割合が35%にまでのぼりました。
この事実は放置されることなく、
クロマグロは絶滅の恐れのある野生動植物として、
国際取引の禁止をワシントン条約の締結国会議で提案されるに至りました。
最終的にこの提案は否決されましたが、
その後、大西洋マグロ保存国際委員会(ICCAT)など、
海域により国際機関(国際漁業管理機関)が設けられ、
クロマグロの漁獲枠を2006年の3万2,000トンから
2011〜12年には1万2,900トンと3分の1近くに絞ったたため、
クロマグロの資源量は回復に向かいました。
しかし上述のことは、「天然漁ではこれ以上供給を増やせない」
ということを示しています。

実はこの「マグロの大半を消費しているのは日本人である」
ということを自覚している方は少ないのではないでしょうか。
日本は世界のマグロ類の約3割、
クロマグロの約8割を消費する無類のマグロ消費国家です。
日本食を代表する寿司や刺身がその消費の根源ですが、
今や世界に日本食が浸透し「Sushiブーム」が広がっていますので、
さらにマグロの消費量は膨らんでいくでことしょう。

この需要を満たしつつ、水産資源を守る技術が日本では生まれています。

最近ニュースでも良く取り上げられている「完全養殖」の技術です。
通常の「養殖」が、天然の稚魚を捕獲し養殖することに対し、
「完全養殖」は養殖施設で人工孵化したマグロを養殖するため
資源を減少させることがありません。
この技術は1970年から近畿大学水産研究所が研究を開始し、
32年かけ2002年に世界で初めて成功させた技術です。

このような研究は本当に日本の宝であると感じます。

このマグロは「キンダイマグロ」としてブランド化されただけでなく、
キンダイマグロなど養殖魚専門の料理店である
「近畿大学水産研究所 大阪店」が2013年4月にオープン、
2013年12月には「同 銀座店」がオープン、一躍有名になりました。
予約席は即一杯になり、残りの当日席に人が殺到しているそうです。

この他にも、鹿児島県の東町漁業協同組合が
13年に売り出した「新星鰤王」があります。
水槽内の光や水温を調整することで親魚に春が来たとの錯覚を与え、
天然より3〜4ヶ月早く産卵を促し、「早生まれ」で生まれて来た魚は、
通常冬が旬であるブリの中で、夏に旬の状態で出荷ができるようになっています。

また、岡山理科大学では海水を使わない海水魚の養殖施設をつくり研究を進めています。
海水のうち、魚が生きるのに必要なのは、ナトリウム、カルシウム、カリウムだけで、
強い塩分は成長を遅らせる原因になるそうです。
この研究の利点は、
「海の近くなくとも、どこでも養殖ができるようになる」
ということです。


このように、日本の水産技術は、環境資源の持続という課題に向き合いながら、
時を選ばず、場所を選ばず、供給をおこなえるようにしてきました。
今後、ユニークなネーミングの魚が増え、
さらに魚の輸出だけでなくこのような技術の輸出が世界を驚かせ、
日本ブランドの新しい側面が導き出されてゆくのでしょうね。


日本の一次産業の技術革新から目が話せません。


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